畑からのたより・1月号

 毎月野菜セットと一緒にお送りしてきた、畑からのたより「黄金の緑」。

以下はその1月号の文面です。1月にお届けさせて頂けなかったお客様にぜひご覧いただきたく、掲載しました。 

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「おかげさまで」という言葉があります。
今までは「おかげさまで」といいながら、内心、別にお世話になってないよと思いながら、言葉を発している時もありました。
しかし昨年は、心から「おかげさまで」という言葉を、何度も何度も口に出しました。
 
僕たちの拙い野菜を買って下さったお客様に対してはもちろん、農業を教えて下さった師匠にも、僕たちを心配して面倒を見てくださった集落の方々、町の新規就農者の先輩方、町役場の方々、農業普及委員の方々、実に多くの方々にお世話になって、昨年一年間を過ごすことができました。
 
本当にありがとうございました。おかげさまで、何とか最初の一年を乗り切ることができました。
僕たちは種をまき、苗を大事に育て、野菜を作ってきましたが、周りからみたら僕たちは苗みたいな存在だったかもしれません。脆く儚く、大事に大事に育てないと駄目になってしまうような、苗のようだったかもしれません。
 
今年一年は、自分の足でしっかりと立てるよう、二人で力を合わせて頑張っていきたいと思います。

今年も楽しい一年でありますように。
(耕平)
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 新たな年を迎え、標高1,000mに位置するここ北八ヶ岳は、マイナス20℃近くにまで冷え込みます。
 
暖かい家でないと、家の中でもモノが凍ります。冷蔵庫は保温庫に変わります。
お風呂はすぐに冷めてしまうし、寝る時は顔が寒くてなかなか寝付けません。
朝起きて、最初の私の仕事は、家の周りの雪かきです。
畑の野菜たちは雪に埋もれて全滅してしまい、今後の出荷は大切に貯蔵しておいたジャガイモや、一棟のビニールハウスで栽培している葉菜、そして加工品を組み合わせ、何とかセット便を作っていきますが、それも今月末まではもちそうにありません・・・。
 
高冷地で農業をやることの最大の欠点は、栽培できる期間が短いということでしょう。
しかしだからこそ、この地で作る野菜というのは旨みや甘みが凝縮され、「美味しい野菜を作る」という点では、これほど恵まれた場所はないと感じてます。
 
翌シーズンは、6月から出荷を予定しております。それに合わせて、3月から土づくりや育苗が始まります。
育苗が始まると、1日も家をあけることができなくなります。
4月、毎日山のように畑仕事が待っていて、怒涛の勢いでこなしていきます。
5月、出荷を1ヶ月後に控え、野菜の生育が遅いと眠れないほど不安になります。虫が大発生しやすい時期でもあり、順調に育ってきた野菜が全滅してしまうことも・・・。1年でもっとも神経質になる月です。
6月、皆さまにみずみずしい野菜をお届けできますように!
 
出荷再開の前にはご連絡しますので、それまでどうかGolden Greenを忘れずに、今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
(かも)