自前主義からの脱却

日経新聞にでてきそうなタイトルですが、別に野菜作りを外注しようなどという斬新かつ大胆な構想ではありません。お米作りの際に、苗床を作って苗を育てなければならないのですが、集落のおじいちゃんが作っている苗床を間借りさせてもらうというお話です。

苗床づくりは結構大変です。田んぼの隅っこを囲い、そこを丁寧に代掻きしてとことん平らにします。1センチくらいの高低差があると、水が均等に回らず苗が均等に育ちません。仕事があまり丁寧とは言えない私が苗床を作ると、だいたいデコボコの苗床ができてしまいます。
温度管理もなかなか大変で、水が足りなければ入れて、多すぎないように気を配らなければなりません。日が昇ればビニールを開放し、寒くなってくればビニールを閉じなければならないので、家を空けることもままならいのです。

その間借りさせてもらうおじいちゃんは、いままで私の苗床の酷さを嘆き、手伝って直してくれたのですが、それならいっそ全部をお任せしたほうがいいのではないかという誠に自分勝手な結論に至り、打診をしてみたらあっさりOKを貰いました。

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「苗床づくりを手伝うので、作るとき言ってくださいね」とお願いしてあったのですが、気付いたら美しい苗床が出来上がっており、出る幕なしです。

今日は苗床に苗を並べてシート掛けてきました。

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この軽快な足取りで仕事をこなしていくおじいちゃん、モトツグさんは御年76歳にして、年間100日くらいを町内のスキー場に行ってコブ斜面を華麗に滑走しまくります。スキー場がクローズする4月も、スキー場へ行き、スキーを担いで山を登り、滑って降りてきます。雪がなくなり滑れなくなると、翌日から毎朝山の道を5キロくらい散歩します。

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元気すぎて心配になるくらいです。

さて、いい苗ができますように!(他人事のように聞こえたらごめんなさい。)