農閑期の1月2月は、長期で旅行へ行けるチャンスです。
3年前はイタリア北部 エミリア・ロマーニャ州のボローニャに、25日間アパートを借りて暮らしてきました。
2年前はタイの古都チェンマイに、1週間のバカンスへ。
去年は旅行へは行きませんでしたが、夫婦それぞれ趣味を楽しみました。
そして今年は、「東南アジアの最後の桃源郷」と言われるラオスの古都、ルアンパバーンに8日間滞在してきました。
ルアンパバーンは 街全体が世界遺産に登録されています。
日本人にはなかなか馴染みのないルアンパバーンですが、欧米人の旅行先として人気が高く、フランスの統治下だった影響でパンとコーヒーが美味しく、オシャレなカフェも点在しています。ラオス郷土料理もとにかく美味しいと評判で、「タイ料理とベトナム料理のいいとこどり」で日本人好みかと思います。
ルアンパバーンは歩いて1周できるほどの小さな街ですが、 70以上もの仏教寺院がありそれぞれ特徴があるので、お寺巡りも楽しかったです。
信仰深い人々は毎朝6時前から道路脇に座って僧侶の到着を待ち、祈りと共にお米やお菓子などを捧げます。
托鉢は観光客も参列できると知って私たちも参列したのですが、参加してみて感じたことは、本来は荘厳であるであろう托鉢が観光客の参加により商業的雰囲気が漂ってしまっていて、しかし観光客が支えて成り立っている部分も大きいのが現状で、複雑な気持ちでした。
実は今回の旅行は、私たちが住む町の友人たちと現地で合流するという目的がありました。友人のひとりが若い頃に世界中を放浪していた時、ルアンパバーンが一番よかったということで是非行ってみたいと思い、今回の旅が決まりました。
手前のプレートはレモングラスにチキンを詰めたフライ
奥の籠の中身にはもち米が入っています。ラオスはもち米文化なので、どこのお店に行ってもこのようなスタイルでおかずと一緒に楽しみます。もち米をひとくちサイズに指でギュッと固めて食べます。
右のスープはたけのこやマッシュルームなどの具沢山スープですが、ほのかに感じる八角と数種のハーブが味わい深さを出していました。
私が感じたラオス料理の特徴は、タイ料理のような辛さ濃厚さはなくファーストインプレッションはややあっさりした味わいなのですが、スパイスをとても上品に効かせていて、ハーブの使い方が見事で、最後まで飽きなく食べられます。
この小さな街に流れるゆったりとした時間やどこか懐かしい景色、美味しい食事、そしてラオス人の控えめで温かい人柄に癒され、安心して旅行することができました。しかしながらこういった感想を抱けるのも今回で最後かもしれません。
というのも、陸続きの中国から車で訪れる観光客が増えていて、街を歩いていても中国語の看板が確かに目立っていましたし、中国資本のレストランやホテルも増えてきたようです。また、信号すら存在しないこの街に、来年中国から鉄道が敷かれる計画があります。
文字通りの「東南アジア最後の桃源郷」に、ギリギリのタイミングで行くことができてよかったと思いました。