花豆

花豆という豆をご存知でしょうか?

標高700m以上の高冷地でないと栽培ができない、紅花インゲンです。
北海道や長野、そして嬬恋村などの高冷地で主に栽培されています。

古くは鑑賞用として栽培されていました。それは、夏に朱色のとても可愛らしい花をつけるからです

栽培は、まず畑に支柱を立て、5月下旬頃定植し、それからどんどんツルをのばしていきます。
8月には沢山花を咲かせ、莢は秋には枯れ始め、完全に枯れたら収穫です。

今では作る人がいなくなりつつある花豆。
花豆に限らず、豆自体が売れないから、作る人は当然いなくなります。
また、うちで作っている紫花豆は、とてもデリケートな豆で、1、2年もすれば色が薄くなり味も落ちてしまうのです。つまり大豆や小豆のように沢山作って何年にも渡って販売するという事ができないのです。

そんな希少な花豆。
栽培できる地域が限られている上、温暖化などの影響で最近では高冷地でも大きな豆がつかなくなっているようで、「幻の豆」になる日も近いかもしれません・・・。

写真のように、紫花豆は紫地に黒のまだら模様が入ったちょっとモダンな雰囲気!
とっても大粒で、味はホクホクとしていてコクがあります。
甘く煮るのが定番ですが、サラダやスープに入れてもインパクトがあります。
とにかく、食べ応えのあるお豆です。

冬の野菜セットの中にこの花豆煮を入れるべく、そろそろ仕込み始めたいのですが、畑仕事がまだ片付かなくてなかなか仕込めませ~ん!

(かも)