２００９年ももう終わり。

今年は私にとって、今までの人生で一番「苦労」と「喜び」の多い一年でした。
農家として独立し、自分たちで「ゼロ」から作ることの大変さを身に染みながら、
無事収穫を迎えられた時の喜びを噛み締めながら、日々を乗り切ってきました。

今年の自分を振り返ると、「よくやったな」と思う反面、来年への課題が山ほどあるので、
「来年はもっと頑張らなければ！」と、緊張が緩みません。
また、自営業というのは頑張らなければすべて自分に「負」として返ってくるということを、
勉強させられた1年でもありました。

夫もよく頑張りました。肉体労働なんて一度もしたことがなかった人ですから、人には言わなくとも色々大変だったと思います。もしどちらか片方が倒れたら、農場はまわせなくなります。
だからいつも互いの体調を気にしながら、足りない部分を補い合ってきました。

つい1年8ヶ月前までは、私たちは東京でそれぞれ仕事を持ち、1日ほとんど顔を合わせないような生活を送っていましたが、こちらへ来てからは1日中ず～っと一緒にいる生活に変わり、当初は息が詰まりそうにならないか、本気で心配でした（笑）でも、喧嘩にならないよう夫をコントロールする技が自然と身に付き、心配は解消されました。

大変といわれる農業を、一生の仕事にしていこうと1年目から決意できた私たちは、とても恵まれた農家だと感じています。それは何よりも、うちの野菜を待って下さっているお客様がいらっしゃったおかげです。
毎日畑から家に戻るたびに、FAXやメールで野菜の感想、励ましのメッセージなどが届いていて、疲れが一気に吹っ飛びました。本当に、どんなに励まされたことか・・・。

農家1年生の私たちから野菜を定期購入して下さった皆さまに、心から御礼申し上げます。
（かも）

写真は現在の畑の様子。今年は例年よりも早く積雪になり、畑にまだ沢山の野菜たちが植わっていましたが、全滅！！年明けからの出荷も、そう長くは出来なくなってしまいました。