THE・肉体労働

農業をしていて、肉体的に一番キツイと感じている作業。
それは「春の肥料撒き」です。

肥料撒きは夏にもありますが、春は農閑期明けの体力が落ちた状態でおこなうため、同じ作業でもよりキツく感じます。

夫もこの作業が一番キツイと感じるそうですが、彼は休み中に鈍った体を「加圧トレーニング」や「ブートキャンプ」で地道に鍛え、今シーズンに備えてきました。
私はというと、エクササイズのようなことが大の苦手で、肉体労働は「気合と根性」で乗り切るタイプ。(ちなみに、体調が思いきり悪い時でも畑の上では体がしっかり動き、帰宅すると倒れこむことがしばしば・・・)

 

写真は、肥料を撒いている様子です。背中にはリュックのようなものを背負っていて、そこに20kgの肥料を入れ、すばやく右手を振りながら畑を歩き回ります。肥料がなくなったら新たにまた投入し、同じ作業を繰り返し。1時間も続ければかなり疲れます。1日が終わる頃には肩も腕も脚も悲鳴をあげます。この作業が何日か続きます。私が一番「肉体労働をしているな」と体感する時は、この時なのです。
余談ですが、堆肥を撒く時は、鼻の穴まで真っ黒になり、鼻毛がすぐ伸びます(笑)

畑には、堆肥&肥料5~8種類(すべて有機JASに認定されているもの)を作物ごとによって使い分けます。先日おこなった土壌分析の結果をもとに、夫が肥料設計をしました。
Golden Greenのキャッチコピー「おいしくて、栄養価が高くて、安全なお野菜を食卓に」を実現させようと思ったら、肥料代がすごく高くなってしまいました。でも結果、お客様がうちの野菜に価値を感じていただけるのならば、高くなっても構わないのです。

 

 

肥料撒きが終わったら、トラクターをかけて畑にすき込ませます。ここ最近、ずっ~と悪天候で畑が乾かなかったため、トラクターが畑に入ったのは今回が今年初でした。本当は肥料を撒く前に一度トラクターで耕すべきなのですが、その余裕はありませんでした。

今回、2日間で3.5トンの堆肥&肥料を撒き、達成感がありましたが、先輩農家が昨日午前中だけで7トンもの堆肥をスコップで撒いたというのを知り、驚愕でした。新米農家の私たちとのパワー&スピードは、雲泥の差!!10年後に私たちもそのくらいになっていられるよう、頑張らねば。

最後に余談ですが、肉体労働の後のお風呂は、ものすごーーく気持ちいいです!!そしてビール(発泡酒)も最高ーーにウマイです!!そんなことに幸せを感じながら、今シーズンも頑張っていきたいと思います。

(かも)

4 Comments
  1. 肥料の量がトン単位なんて想像がつきません・・・。
    規模は小さいですが、うちも春と秋は管理機で畑全体を耕し直し、堆肥をまいてすきこみます。
    そのあとの疲労感たるやビール3本で撃沈できるほどです(笑)
    農家がスローライフだなんて絶対うそに違いない。

  2. 余談の記述ですが、この部分は、めっちや共感できます。よ~く分かります。お風呂で暖まって、グイ!!仕事の後は、さぞや・・・・・
    余談ですが、トラクターの運転は『かもちゃん』では???? 凄いね!!!

  3. なるちょさん、コメントありがとうございます!
    小さな畑でも管理機で耕すのは重労働ですよ!
    ちなみに夫はビール1本で余裕で撃沈します(笑)
    スローライフは確かに嘘です。でも今メディアで取り上げられている農家ライフって、スローライフと誤解されがちなものが多い気が・・・。

  4. さくらちゃんさん、コメントありがとうございます!
    あいにくこちらには極上の樽詰ビールを飲ませてくれるお店がないのが惜しいですが、肉体労働のあとの発泡酒は極上ビールと正直匹敵します!!
    写真は正解です。農家ですから!

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