待望のご対面

ずっと会いたくて会いたくて仕方なかった、
私たちのデビュー作米に、今日ついに出会うことが出来ました。

今朝、脱穀(刈り取った稲ワラから、穀粒だけを取り除く作業)をおこないました。
脱穀は機械でおこないますが、私たちは機械を持っていないので、近所のベテラン百姓の
おじいちゃんからお借りしました。しかしおじいちゃんは私たち二人でやるのは心配だった
ようで、作業を手伝って下さいました。

「どうか豊作でありますように・・・」ずっとそう願ってきました。
脱穀が終わり、おじいちゃんがこう言いました。
「こりゃあ、たまげた!!集落一の豊作じゃ〜!!」と。

「やったぁ!!」と3人で大喜びしました。

そして今夜、待望の新米をいただきました。
お米一粒一粒が、輝いて見えました・・・

最初の一口目、思わず顏を見合わせてしまいました。
それはそれは美味しいお米でした。
一口食べるごとに「美味しい!」を連発し、そして二人で涙ぐみながら味わいました。

実際、本当に美味しいかはわかりませんが、私たちにとってはどんなブランド米よりも
最高に美味しく感じました。

今夜は間違いなく、人生で最高の食事でした。
この喜びを知ってしまったら、「だから百姓はやめられない!」と
30年後も言っている
自分の姿が容易に想像できました。

悪天候の中、ずっと頑張って育ってくれたお米たち、本当にありがとう。
そして師匠と、助けて下さった集落の皆さんに、心から感謝します。

(かも)