喜劇 駅前食堂 でも食堂ではない

ここ八千穂に遊びにきたお友達におすすめのお店はと聞かれたら、迷わず「駅前食堂」と言っています。
しかし、残念ながら、このお店食堂ではなくて、雑貨屋さんなのです。なので、どんなに粘っても焼き魚定食は出てきません。いや、100日くらい店の前に立ち続けたらもしかしたら出てくるかもしれません。断定はできませんが。

このお店、まず店構えからしてカッコいいのです。酒蔵のふるい蔵を改築してお店にしているので、なんともいい雰囲気なのです。このお店がある場所は、八千穂駅前のとおりなのですが、この一角だけは風情があり素敵なんです。
お店の中に入ると、陶器や手作りの洋服、古着物などが所狭しとならんでいます。ほとんどの商品は、ここのご主人が、作り手から直接買い付けています。作り手顔がリアルに見え、個性豊かな商品が並ぶため、僕らの物欲を刺激するのです。田舎に引っ越してきてからというもの、服を買うといえば作業着をホームセンターコメリ、おしゃれな洋服といえばユニクロで決まり!みたいな生活をしていると、もとから薄かった物欲がさらに薄まってしまい、このまま解脱できるのではないかというところまで来ていたのですが、このお店に通うようになり、物欲の火が再び灯りはじめてしまったのです。困ったものです。

このお店は、東京から移住されてきたN村夫妻が経営されています。はじめてお店を訪れたときに、「もしかして去年移住してきた在賀さん?」と当てられてしまいました。小さな町です。新参者が来たという情報は瞬く間に広がります。また新参者同士は引き合うのです。
ある漫画に
「スタンド使い同士ってのは...どういう理由か... 正体を知らなくても...知らず知らずのうちに引き合うんだ...」
というセリフがありましたが、まさにそんな感じなのです。少なくとも僕たちは、N村夫妻にすっかりと惹きこまれてしまいました。それからはご自宅に招待していただき、楽しい時間を過ごさせていただいております。
今日は、ここのお店で洋服作家のTaoさんのタブラコンサート(インドの打楽器)があり、出かけたのでした。
ひたすらループする弦楽器の音色に合わせて、不思議なリズムを刻み続けるタブラはなんとも心地良く、あっという間の30分でした。
N村さん、またこんな企画楽しみにしています。
6 Comments
  1. うちの店をとてもおいしい店だとご紹介いただきありがとうございます。
    それにしてもタブラを叩くTaoさんの手の動き、すばらしいっすね。あのときの音がよみがえってきました。
    しかし今夏、生で食べた耕平くんとこのトウモロコシの味が忘れられません。来年はハクビシンの着ぐるみを着て、夜、こっそり食べにいきます。

  2. N村さんなら、きっと3日ぐらいで出てきますよ(笑)
    話には良く聞くこのお店。
    一度行ってみたいと思いつつ、何年たつだろう^^;
    畑に泊まって、昼間遊びに行くのもイイかもしれないわ♪
    ぁ、いやいや、昼間は雑草抜いて、夕方行くかなぁー・・・笑
    なにはともあれ、次回(いつになるだろう…?)の旅行は八千穂に行きたいな~と思ってます。
    その時はよろしくお願いします~!

  3. N村さま
    ハクビシンの着ぐるみ、楽しみにしています。暗視スコープつき防犯カメラで現場を押さえ、町中の晒し者にするのが夢です。

  4. サカ子さま
    ぜひ八千穂遊びにきてください。野菜を堪能するには夏に着ていただのが一番です。トマトやトウモロコシを畑で生齧り。冬だとまったりと漬物つけたり。秋だと紅葉が楽しめます。春はひたすら肥料まき!というわけで、いつでもいいのでお待ちしています。

  5. 店主にちょっと聞いてみますね!また連絡しまーす。

Comments are closed.