ぼくんち(風雲篇)

倒産ホヤホヤの工務店の社長さん、倒産後初めてのお客さんが僕たちということで、燃えに燃えてくれたのです。木材の調達から、家の細かい仕様まで、まったく妥協せずに仕上げてくれました。もともと腕の立つ棟梁だった社長さん自ら現場に立っていただくことも多く、できあがった家は、僕たちの期待を遥かに超え、住んで既に一ヶ月弱が過ぎましたが、快適すぎてヤバイです。朝起きて、畑に出るのが嫌になるくらい快適な住まいなのです。
もちろん、快適な住まいを実現するまでは、紆余曲折ありましたが、それを全部書いてしまうと、農業ブログではなく、家ブログになってしまうので、だいぶ端折ってはじめの設計と成果物(?)だけをご紹介したいと思います。
まず、要望を出すと予算もその分膨れてしまう家づくりですが、優先順位をちゃんと決めて、それに従い要望を出していこうと思い、これは譲れないというものをリスト化しました。4つあります。

■健康住宅であること
こっちに引越してきてから妻の食生活が劇的に変わり(焼肉・ラーメン→玄米や野菜中心)、体がものすごく浄化されたのはよかったのですが、その反動からかアレルギー体質になってしまい、化学物質に過敏に反応するようになってしまったのです。モデルルームなどに行くと顕著で、新築ホヤホヤの接着剤使いまくりの家に入ると息苦しくなってしまいます。建てるからには、そのような化学物質を極力抑えた家を作る必要がありました。

構造材から建具までほとんど杉材で統一し、壁には漆喰の塗り壁にしました。漆喰は天然の空気清浄機と言われています。
■暖かい家であること
標高1000メートルのこの地では、冬場にマイナス20度まで冷え込むこともあります。幸せ=暖かさであると思っている僕は、迷わず高気密高断熱住宅を建てようと思いました。■お客さまを迎え入れることができる家であること
直販スタイルの農業をやっていると、週末毎にお客さんがやって来ます。お客さんに夜はゆっくりとくつろいでいただけるように、二階に二つの寝室とリビングルームを用意しました。

■仕事をやりやすい家であること
事務作業の時間が長く、出荷作業をしている時に、ちょっと書類を印刷したりなんてことがよくあります。家事の動線だけではなく仕事の動線も考慮された間取りであること

結果として、この4つの方針をほぼ満たす家が建てられたので、大満足しながら暮らしているわけです。

では、写真とともに家を紹介してみたいと思います。

まずは家の立地と外観。周りは農地に囲まれており、とても静かです。外観は一回部分が木張りで、二階は黒の漆喰です。屋根は瓦を使っています。見る角度によって、洋風に見えたり、和風に見えたりする不思議な外観です。隣の白い建物は、倉庫兼出荷小屋です。ここに野菜や穀物を貯蔵し、出荷作業を行ないます。

続いては、家の中。
一階は、ダイニングルームとキッチン、書斎、僕らの寝室があります。僕らの生活は一階で収まるようにして、二階はお客さんが寛いでいただけるようにと、リビングルーム(娯楽室みたいなもの?)と寝室を二つ用意しました。
現在の家は、ほとんどLDKという形をとっていて、リビングとダイニングが併設されていますが、この家はあえてそうしませんでした。お客さんが来ても、結局ダイニングテーブルで最後までお酒を飲むパターンが多く、リビングに場所を移してということはありません。というわけで思いってきLとDを分離して、Lは二階にもっていきました。普段テレビをあんまり見ないというのも、その理由です。
おかげでひろびろとしたダイニングになりました。
また、ダイニングスペースの一角にバースペースを設けました。このあたりにはイカしたバーなどあるはずもなく、寂しい思いをしておりました。ないなら造ろうということで、檜の一枚板を贅沢につかったカウンターを作りました。お酒は徐々に揃えていきたいと思います。
 
一階にはテレビを置かない代わりに、けっこうまともなスピーカーを置きました。パソコンのiTunesから音楽を無線で飛ばし、ONKYO パワードスピーカーシステム 40W+40W GX-500HDから音楽を出力します。一番近くの民家まで200メートルくらい離れているので、どんなに大きな音で音楽を聞いても、苦情が来ることはありません。ウーハーはないのですが、低音が床下の基礎と共鳴してなかなかの迫力の音なのです。
二階リビング。テレビは一階におかずにここに置いています。たまに雨の日にDVDを見るくらいなので。お客さまがいらした時には、ここで寛いでいただきます。テレビ、漫画、本があるので、暇つぶしには事欠きません。マッサージチェアも置いてあり、農作業で疲れた体をほぐしてください。
客間はいまのところ二つ有ります。片方のほうには、そのうちベッドを入れる予定。窓からの眺めがなかなか良いです。曇の日でも遠くに茂来山が見えます。
こんな感じの我が家です。自慢したいところはまだまだいっぱいあるのですが、とりあえずこのあたりで。
(耕平)
2 Comments
  1. 素敵ですねぇ.
    作成途中も素敵でしたけど.
    さらにさらに.

  2. ぜひまた遊びにきてください。写真よりも実物のほうが素敵です(笑)

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